第4回校内授業研究会 「第1学年 算数」
- 公開日
- 2017/10/23
- 更新日
- 2017/10/23
現職教育
10月5日(木)に第4回校内授業研究会が行われました。1年1組の算数『たしざん』の授業でした。一人ひとりが既習事項を活用して、自分なりの計算方法を考え、自分の考えを言葉やブロック、図などを用いて説明する活動を通して、伝え合う力を育てる授業の提案でした。
問題場面をしっかりとらえさせるためにどんぐりを提示したり、条件不足の問題を提示したりして、学習意欲を高めながら、課題をとらえさせました。問題文から立式し、被加数が9から8になった場合の加法計算が本時の課題であることをとらえることができました。課題が提示されると、子どもたちは、どんな考え方で、どのやり方で「10のまとまり」を作るか見通しをすぐに立てていました。既習事項の可視化は有効でした。
自力解決の場面では、どの子も自分なりの方法を自己選択し、ブロック操作、おだんご図、さくらんぼ図、言葉などを用いて計算方法をノートに書いていました。算数コーナーの既習事項を見ながら、1つ目の計算方法ができると、2つ目の計算方法へと意欲的に取り組む姿が見られました。自力解決が進まない児童には、ヒントカードやブロック操作で支援していました。どの子も自分の考えで計算の答えを出すことができていました。
学び合いでは、まず、ペア学習で自分の計算の仕方を説明して伝える場を設定し、自分の考えをより確かなものにしたり、間違いを直したりしていました。全体での学び合い・練り上げの場面では、友だちが書いた考えをその意味を読み取って、別の児童が説明し、思考の共有化を図っていました。「まず」「つぎに」「さいごに」などの接続詞を使って自分の考えを表現していました。式や図を指し示しながら、「ここまでいいですか。」と確認しながら説明していました。友だちの考えを分かろうと真剣に聞く態度も立派でした。適用問題を解く場面では、被加数が8の計算「8+5」を念頭操作(さくらんぼ計算)の加数分解でどの子も計算することができました。適用問題は、学習内容の確実な定着のために必要です。
授業の振り返りではキラリ「学習感想」で自己評価していました。自分の言葉でしっかり文章表現していました。「わたがし」自己評価にも進んで取り組んでいました。どれも「はなまる」でした。たくさんの先生方に見ていただいて、嬉しくてどの子も意欲的に取り組んでいました。学んだ充実感も味わっていました。
指導助言の研修センター指導主事の土屋直之夫先生から全員がスタートできる導入の工夫、開成小のスタンダードのあり方、日々の指導の積み重ね、本単元の数学的な価値などについて指導していただきました