第3回校内授業研究会 「第4学年 算数」
- 公開日
- 2017/10/23
- 更新日
- 2017/10/23
現職教育
9月28日(木)に第3回校内授業研究会が行われました。4年3組の算数『わり算の筆算(2)』既習事項を基にして、自分の数感覚を働かせて考え、ポイントを押さえた説明をする活動を通して、伝え合う力を高める授業の提案でした。
問題提示では、2けたの除数の一の位の数が5である既習事項の差異から、除数を何十の数とみるか児童は問いを持って、本時の課題をとらえることができました。87÷25の筆算のしかたを考え、「かりの商はどうしたか」「商の修正はどうしたか」というポイントにそった説明をすることをしっかりと押さえました。解決の見通しを持たせるために、前時の学習とどこが違うのか考えさせ、除数の一の位の数字5に着目させたことで、既習事項を使えば、商を求めることができるという自分なりの見通しをすぐに持って、子どもたちは意欲的に課題解決に取り組みました。除数を何十とみるか判断できるように、数直線で25の数の位置を確認したので、「大きく見当をつける30」「小さく見当をつける20」のどちらの考えでも求められることに気付くことができました。数直線は効果的でした。自分の数感覚でどちらで計算するか、どの子もすぐに自己決定できました。
自力解決の場面では、「ふりかえりコーナー」を活用し、かりの商を立て、「たてる」「かける」「ひく」「おろす」の4つの操作の手順をおこないながら、正しい商を求めていました。除数と余りの「勝負」・かりの商をなおすことを「修正」という表現を使い意欲的に計算に取り組んでいました。一人で2通りの考えで求めている児童が多数いました。自力解決できるように、子どもの考え方を大切にしながら、計算につまずいている児童に、教師は適切に丁寧に個別指導をしていました。児童が自分なりのノート作りをしていて、思考過程が分かりやすかったです。
ペアで説明し合う場面では、自分の式を見せながら、自分の考えを友だちに分かるように説明していました。友だちの考えを分かろうと一生懸命聞いていました。活発な伝え合いがなされていました。伝え合うことで自分の式や計算の間違いに気づいて直したり、自分の考えをより確かなものにしたりしていて、ペアでの伝え合いは有効でした。説明の仕方を可視化した「わり算マスター」を提示したことで、ポイント押さえた説明ができました。練り上げ・学び合いの場面では、友だちが書いた式を別の児童たちがリレー形式でその考えを説明し、思考の共有化を図りました。教師が子どもの意欲や思考を引き出し、価値付けていくことで、児童は集中して主体的に課題取り組めていました。適用問題ではステップアップできるプリントを用意したことで、個人差に応じた指導がなされていました。決められた時間の中で学習感想をしっかりと書いて自己評価や相互評価を図っていました。
指導助言者の研修センター指導主事の土屋直之先生から、考えを聴き合える学び合える学級力、意欲的な学びの姿、教師の授業コーディネイト力などについて称賛されました。授業づくりのポイントやわり算の指導方法、課題の設定、この単元で身に付けさせたい力、評価の視点についてもご指導していただきました。