第1回授業研究会
- 公開日
- 2016/07/23
- 更新日
- 2016/07/23
現職教育
6月30日(木)に第1回校内授業研究会が行われました。5年3組の算数『合同な図形』の授業でした。一人ひとりが既習事項を活用して、ぴったり重なり合う図形を探し出す方法を考える活動を通して、活用する力を高め、伝え合う力を育てる授業の提案でした。
問題が提示されると、子どもたちは、既習の図形の知識を活用して考え、意見を出し合いました。パズルを完成させるという問題設定に子どもたちは、問題解決の意欲を高め、主体的に課題をつかみました。子どもたちの考えを巧みに教師がコーディネートし、本時に活用できる図形の求め方を板書し、どの子にも解決の見通しが持てるようにしていました。学びの型(既習の算数用語・問題の解き方など)の可視化は、子どもの活用力を高めるのに有効です。
自力解決の場面では、切り取ったり、長さや角度を測ったり、どの子も自分なりの方法で、ぴったり重なる図形を探していました。図形の何に着目したらよいか方法が思いつかない児童や作業がスムーズに進まない児童には、ヒントカードとして透明シートを活用させて自力解決できるよう支援していました。自分の考えで自力解決できる場と時間が保障されていたので、子どもたちは思考力を総動員して課題解決に取り組んでいました。
グループで考えを説明し合う場面では、自分のノートを見せながら、自分の考えを説明していました。友だちの考えを分かろうと真剣に聞く態度が素晴らしかったです。三人横並びで話し合えるよう座席や意図的なグループ編成がなされていて、活発な考えの伝え合い、話し合いがなされていました。しっかりと聞き合うことで自分の考えを広げ深めていました。
練り上げ・学び合いの場面では、グループでまとめた考えを教師が分類して、思考の共有化を図っていました。適用問題にも意欲的に取り組み、合同な図形を正しく選ぶことができていました。
授業の振り返りでは「わがしと」で自己評価していました。分かったことや頑張ったこと、もっと知りたいこと友だちの考え方のよさなどを学習感想に書いていました。
指導助言者の学校教育アドバイザーの武藤公夫先生、学校教育推進課指導主事の新田泰尋先生から算数科における求められる学力や学力向上に必要なこと、学びの型の活用やアクティブ・ラーニングの進め方など研究推進協力校の取り組み方について指導していただきました。