「一期生」(平成10年度卒業文集より)
- 公開日
- 2015/03/22
- 更新日
- 2015/03/22
その他
学校に保管されている卒業記念アルバムには、緑ケ丘中学校のいろいろな歴史や逸話が残されています。
当時(開校3年目)卒業記念アルバムの中の卒業文集である生徒が書いた文が目に止まりました。以下に原文の一部を抜粋して紹介します。
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三年間続けた陸上
平成8年3月、6年間の小学生活を終えて、僕らは中学生になった。でも、普通の中学生とは少し違っていた。というより、だいぶ違った。制服や校歌、校章、生徒会など何もなく、学校がスタートラインの上に立った状態だった。
そんな中、僕が一番違和感を感じていたのが制服だった。普通の中学1年生というのは、真新しい制服に身を包み、中学生という自覚を持って入学していくのが一般的だろう。でも、僕らは小学生の通学の時と全然変わらない服装だった。私服で中学校に通っていたのだ。地域の人からは、僕らは中学生に見えていたのだろうか。第一、僕自身に制服がないせいか『小学生』の頃の気持ちが抜けきらなかった。制服が中学校生活を送る上でいかに重要な存在だったか。中学生になるにはやはり制服は必要だった。
それから1年後、僕らが2年生になった時に緑ケ丘中学校の制服を着て通学するようになった。その時は、僕は「これからが本当の中学校生活、本当の中学1年生だ。」と感じていた。もう一ヶ月位しかこの制服を着ていられないけれど、もう少し、あと少しだけこの制服を着ていたかった。
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