学校生活の様子

「日々の語らい」(平成9年度卒業文集より)

公開日
2015/02/22
更新日
2015/02/22

その他

 学校に保管されている卒業記念アルバムには、緑ケ丘中学校のいろいろな歴史や逸話が残されています。
 当時(開校2年目)卒業記念アルバムの中の卒業文集である生徒が書いた文が目に止まりました。以下に原文の一部を抜粋して紹介します。
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   大切にしたい思い出 私の宝物です

 特にこれといって大きなことはありませんでした。変化のないぼんやりしとした毎日でした。私たちはきれいな学校の中で、きれいな景色を見ながらきれいな空気を吸って、くだらないことに毎日大笑いしていました。大変なことは何も起こりませんでした。変わり映えのない日々でした。しかし、私はそれが幸せでした。
 いつも何かどうでもいいようなことで楽しんでいたように思います。本当に小さなくだらないことに友達と盛り上がっていました。私たちは割と暇で結構退屈していて、だから小さなことにも反応したんだと思います。ささいなことに喜び、わめき、騒ぎました。私はそういうのが好きでした。そんなにたくさんいらないことを感じました。小さなことや続いていく毎日の一つ一つを大事にすることが出来て嬉しかった。鮮やかにまぶたの裏に映る出来事なんて無かったけれど、ささやかな日常生活でのいろんな場面がうすぼんやりよ目の奥に浮かんできます。きっとこんな毎日は二度と来ないんだろうな。変哲のない毎日ではあったけれど、決して在り来たりではありませんでした。なぜって、私はこんなに満足している。
 とは言いつつ、実は既に私の心は受かってもいない高校の方に飛んでしまっているのです。ある日、私は高校生になったつもりで中学校を思い出してみました。えらく懐かしくて、どこもかしこも輝いて見えました。天気はやっぱり晴れでした。どちらかというとその辺を歩き回りたいというよりは、ベランダに坐ってぼんやりしたいと思いました。忘れかけているだけなのかも知れないし、そうじゃないのかも知れないけれど、私が持つ中学校の思い出は、そんな感じなのであります。
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