学校生活の様子

「心」(平成9年度卒業文集より)

公開日
2013/11/04
更新日
2013/11/04

その他

 学校に保管されている卒業記念アルバムには、緑ケ丘中学校のいろいろな歴史や逸話が残されています。
 当時(開校2年目)卒業記念アルバムの中の卒業文集である生徒が書いた文が目に止まりました。以下に原文の一部を抜粋して紹介します。
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   心

 僕の好きな歌手の詩の中で「戻れない時間(とき)の中 寂しくて負けそうになるけど 何も恐れることのない勇気出せるはず 感じるままに きっと変えて行ける」というのがある。そう、この詩こそ僕の中学校生活そのものを物語っていたのである・・・・・。
 中学2年としてこの緑ケ丘中に入る時、僕は背中に大きなものを背負っていた。それは中学1年の時に宮城中で得た経験と勇気だった。しかしこの時の僕にはこの先からがどのように、どんな形でいかされるのかは知るよしもなかった。ただ一つ言えることは、この時の僕は不安の魂だったということだけだった。
 それから何日かが経ったが、僕の不安は抑えることができなかった。そんな時、僕は友人の言葉で目が覚めた。「今、思ったり、感じたりしていることをそのまま体で表現してみなよ。きっと未来(あす)がつかめるはずさ。」と言われた。僕はその時あの詩の最後と同じではないかと気づいた。そうなんだ、僕は今まで何におびえていたのだろうか。友達、先生、学校・・・いや、違う。僕は「自分」というものにおびえていたんだ。檻から抜け出せない臆病な自分に。
 あれから約2年。今あの頃の自分を振り返ってみると、何をやっていたんだ、バカみたいだということに気がつく。僕はあれから気づいたんだ。今まで心の支えになってくれた男子諸君、心に安らぎをくれた女子諸君、そして心に力をくれた先生方、緑ケ丘中学校、言葉では表せないほど感謝している。そして僕自身、これからも変わらず、心に感じるままに生きていくことだろう。
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