学校生活の様子

「放射線からこどもを守る知恵と工夫」

公開日
2011/08/20
更新日
2011/08/20

行事風景

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本日のPTA東ブロック勉強会は、例年各校の課題を熱く語り合う貴重な機会でもありましたが、今年度は喫緊の課題であり誰もが不安や恐怖を感じる放射線について学ぶ講演会形式の勉強会となりました。
本校からは、星PTA会長様をはじめとする8名の本部役員の皆様と12名の教養委員の皆様に参加していただき、熱心に研修をしていただきました。

今回の講師を務めていただきましたのは、郡山市に工場を持ち世界に製品を輸出する通信機械メーカーの「アンリツ株式会社」から海外の顧客の風評被害に専門的に取り組んでおられるテクニカルチームの佐藤様でした。
内容は
○放射線の基礎知識
○放射線による人体への影響(低線量被爆のリスク)
○郡山市内の放射線量の状態(実測値より)
○今できること
という項目に、専門的な立場から地元で身近で実践的な取り組みをわかりやすくご講演いただきました。

現在の郡山市内の放射線量は地区によって様々で、ホットスポットと呼ばれる局所的に高い値を示す場所もあるようです。(チームメンバーがたいへんな距離を実測しマップにまとめてくれていました)
しかし、概ね緊急に避難を必要とするレベルにはなく、事故収束後の復旧期にある段階で、各校の実態に合わせてできる限り平常時の値にまで少しでも近づける努力が必要であることをご示唆いただきました。

様々な防護方法で被ばく量を低減させる知恵を絞り、みんなで今できることを実践に移す大切さを学びました。

まずは、学校周辺のくわしい状態を把握することから始めたいと思いました。
【ポイント】
○3月15日の時点で葉を出していた植物やその枯葉の除去
○雨水が流れ込む雨樋・側溝水・たまりになりやすい窪地の除染
○木造家屋である各家庭の空間線量の実態把握と除染

いま、文科省から貸し出されている「はかるくん」(線量計)に加え、学校独自で各校の周辺部や各家庭の実態を測定できる貸し出し用の線量計が必要だと痛感しました。

なにか良いお知恵がありましたら、緑ケ丘中にご相談くださいませ。お待ちしております。

                      文責 中村