学校生活の様子

ゆったりと子どもの話を聴いてコミュニケーションを

公開日
2018/12/06
更新日
2018/12/06

桑野小の今

 小学3年生の詩です。寝る前にお母さんに話を聴いてもらったあとの気持ちを表現したものです。

  寝る前のお話

 かなしいことを聞いてもらった時は
 カチカチだった心がとろけていくような感じがする

 彼女は安心した心が夢の中へ吸い込まれるようだと書いています。子どもの幸せにはいろいろあります。「話を聴いてもらう」というのは、子どもたちにとっての「幸せの一つ」です。
 カウンセリング研修で「話を聴かない実習」というのがあります。相づちを打ってもいけません。目も合わせません。話しかけている側は、聴いてもらえないので寂しくなり悲しい思いももち、腹さえ立ってきます。聞かないようにする役も一生懸命話している人の話を聴くまいとするのはつらいと思います。
 子どもたちは、元来おしゃべりです。毎日新しい経験、体験、勉強をしてくるわけですからそれを話したくてたまらないはずです。聴いてほしいのだと思います。「あとでね」「今いそがしいから」と言われたり、無視されたりして、話さないほうがよい、話しても無駄だという気持ちを刷り込んでしまっているのではないかと考えてしまうこともあります。
 服部栄養学校の服部校長が講演で話していた中に、テレビをつけて食事をする(個食)、一人で食事をする(孤食)は、子どもをだめにするというくだりがありました。2歳から8歳で人生の考え方、生活習慣は決まっていく、とまで言い切っていました。食事は、一緒が一番だそうです。ここでも子どもとしっかりと向かい合うということでしょうか。「聴いてあげる」「わかってあげる」のではなくて、お風呂で一緒に、お布団で横になって、テーブルでおやつを食べながらなど、同じ目線でゆったりと話をしてみるのもよいのではないでしょうか。