学校における働き方改革
- 公開日
- 2018/06/19
- 更新日
- 2018/06/19
桑野小の今
「教員の1週間当たりの学校内総勤務時間は、小学校で57時間、中学校で63時間」、これは文部科学省が公表しました平成28年度の教員勤務実態調査で明らかになったデータです。この数字、教員の約6割が過労死ラインを超えているというデータでもあります。
現在、国や県、わが市でも、このような状況を改善するための会合が進行しています。その経過の中で平成29年8月には国の中央教育審議会「学校における働き方改革」特別部会は緊急提言を発表しました。また、本市では、これらの提言を受けて、本年度8月から『郡山市立学校部活動等のあり方に関する指針』に基づいた活動が行われます。
これらの提言や活動は、単に教員の仕事が楽になるための方策を世に問うたものではありません。これらのことは、手段であって、目的は子どもたちと過ごす時間を確保するとともに、教員の本来の仕事であるはずの授業の質を上げていくことにほかなりません。子どもたちと向かい合い、よい授業づくりのための教材研究に時間を充てることが大切なポイントとなります。
これらを実現するために、今行っている仕事が本当に必要なのか、あるいは、同じ学年の中で共有して分担しながらできないのか。また、すでに他の学年で昨年度実施した仕事ではないか。などと、様々な視点からチェックすることが大切なことだと思います。「これまでやっているから」という前例を見つめなおし、一人一人の意識を変えていこうとする気持ちが大切になってくると考えています。