学校生活の様子

みんなで子どもを育てる

公開日
2018/04/20
更新日
2018/04/20

桑野小の今

 以前地域の宝物であった子どもたちが、自分達の地域に住んでいる子どもたちの名前が分からない、知らないという実情があるのではないでしょうか。ですから、自然と子どもたちのやること、なすことについて眉をひそめることになると思います。かつては、そこかしこでこんな会話が日常的に交わされていました。「ぼく、どこの子?」「□町の○○です」「おう、○○さんとこの息子さんかな?」「はい、そうです」「そういえば、おとうさんに似ているね」・・・
 子どもたちは祖父母や父母、あるいはそれ以前からの何らかのかかわりを通して、地域の一員でありました。ところが、少子化や住宅地の開発などによって大人たちは、地域での共同作業や祭り、育成会などの共同体の輪の中に入ってこなくなりました。
 過日の地域の会議に参加して次のようなことが話題となりました。交通安全協会の方が、道路の横断が危なかったのでその子を注意したら、注意した子が泣いて家に帰ってきて、その家の方が怒って公民館に電話をよこしたとか。歩いている子に声をかけるにも、不審者と思われるので、声をかけづらいとか。

 子どもたちは、家庭の中だけではバランスよく育つのはむずかしいです。多くの大人の中でほめられたり、叱られたり、そして励まされたりして育っていきます。大人の方から「おはようございます」「おかえり」とこれまでのように声をかけていただくことによって、長い時間をかけて顔見知りの中になり、そこから「あのおっちゃんが言っているから・・・」「おばさん、わたし今○○でがんばっています」というような会話が交わされるようになるのではないでしょうか。
 地域の会合の中で、またこのようなことが話題になり、みんなで話し合うのもよいのではないでしょうか。