学校生活の様子

守り続けられる約束

公開日
2018/04/18
更新日
2018/04/18

桑野小の今

 メジャーリーグでも活躍した松井秀喜さんと作者の対話から抜粋

 作者「君の周囲の人から聴いた話なのだけど、君は人の悪口を一度も口にしたことがないそうだね?」
 松井「野球選手になろうと決めてからは一度もありません」
 作者「どうしてそうしているの?」
 松井「父と約束したからです。中学2年生の時、家で夕食をとっていたんです。ぼくが友達の悪口を言ったんです。すると父が(略)ぼくに言ったんです。人の悪口を言うような下品なことをするんじゃない。今ここで人の悪口を言わないように約束しなさいと。それ以来、悪口は言っていません。」 (伊集院静『逆風に立つ』から)

 この対話から、私は次のことを感じました。
 1つ目の驚きは、松井さんがお父さんと交わした約束や、決心を守り続けていることです。そして、今でも約束を守っているとのことです。何という強い心の持ち主なのでしょうか。
 2つ目は、誰にも心当たりがある悪口、大人だって口にする悪口を、相手のことや、悪口が周囲の人たちに与える影響、そして悪口を言ったがために後々自分自身が被る悪影響まで冷静に考えて、中学2年生から一度も口にしていないと松井さんは説明していました。驚きです。大人でもなかなかできないことを中学生がしていたのです。ごく当たり前のように。