学校生活の様子

貌・言・視・聴・思(ぼう・げん・し・ちょう・し)

公開日
2018/01/11
更新日
2018/01/11

桑野小の今

 今年は戌年です。「戌」は「滅」(ほろぶの意味)で、草木が枯れる状態を表しているとされています。後に、覚えやすくするために、動物の犬があてられたという説があります。また、犬はお産が軽いとされていることから、安産については、戌の日が吉とされ、帯祝いなどにはこの日を選ぶ風習もあるようです。

 滋賀県(昔の近江の国)に生まれた中江藤樹さん。彼は郷土の人々とともに、人として大切な道を学び、その道を実行し、近江聖人として讃えられました。教えの一つとして「五事を正す」があります。五事とは、貌・言・視・聴・思(ぼう・げん・し・ちょう・し)をさし、

 貌・・・顔かたち・・・真心を込めて、にこやかな顔つきで人に接しましょう。
 言・・・言葉つかい・・・気持ちよく受け入れられるような話し方をしましょう。
 視・・・まなざし・・・真心を持って、人を見、物を見るようにしましょう。
 聴・・・よく聞く・・・話す人の気に立って、相手の話をよく聞きましょう。
 思・・・思いやり・・・真心をもって、相手を理解し思いやりの心をかけましょう。
 
 日常において五つの教えが実行できれば、穏やかな人生を送ることができると教えたのです。自らを省みて、心を慎むことを重んじたのです。

 私は、心のこもった一言やあたたかい笑顔で、子どもたちを一生懸命理解しようとする努力が、子どもたち一人ひとりの力を伸ばし、心の成長を促すのだと思います。
 私は、この「五事」を、子どもたちに接する時に大切にしていきたいと思います。