「人生の一部で・・・」(平成9年度卒業文集より)
- 公開日
- 2014/03/16
- 更新日
- 2014/03/16
その他
学校に保管されている卒業記念アルバムには、緑ケ丘中学校のいろいろな歴史や逸話が残されています。
当時(開校2年目)卒業記念アルバムの中の卒業文集である生徒が書いた文が目に止まりました。以下に原文の一部を抜粋して紹介します。
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人生の一部で・・・
中学校生活なんて、何十年もすれば忘れてしまうかもしれない。誰が好きで誰が嫌いだったなんて・・・」
だが、私はそんな二度とこない中学校生活をそれなりに楽しんでいる。
今私は15歳、人生を語るにはまだまだ早いと思うが、少しだけ語ってみたいと思う。
私は中学生として生きた3年間、勉強以外に何を学んだか覚えていない。特別なやさしさも涙を流す感動もなく、ただ何となく過ぎていった。平凡にただ・・・何となく。
しかし、そんな私にも今なくしたくないものがある。それは、三十四人のクラスメイトです。音楽の時間、「翼をください」を歌いながら思ったことがあります。「毎朝当たり前に見ている顔が、特別見たいと思わなかった姿が見られなくなる。」そう思ったとき、私はピアノを取り囲んで歌っているみんなの顔を、まじまじと見ます。忘れないように「じっ」と・・・。そして、Oさんのことも思い出します。それから大好きな先生方に、感謝の気持ちでいっぱいです。
私はこのただ何となく過ごした中学校生活を楽しんでいた。
そして、私は気づいたことがあります。人生で一番大切なことは、一番幸せだと思う時は、「ただ何となく」だということ・・・。そして、私が言いたいのは、今が幸せすぎて大切なことが分かりづらくなったということです。
私は今・・・幸せです。
「みんな、ありがとう!!」
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