「私を救ってくれた人達へ」(平成9年度卒業文集より)
- 公開日
- 2014/02/16
- 更新日
- 2014/02/16
その他
学校に保管されている卒業記念アルバムには、緑ケ丘中学校のいろいろな歴史や逸話が残されています。
当時(開校2年目)卒業記念アルバムの中の卒業文集である生徒が書いた文が目に止まりました。以下に原文の一部を抜粋して紹介します。
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私を救ってくれた人達へ
私が中学校へ入学し、3年が過ぎようとしています。長かったけれど、過ぎ去ってしまえばあっという間だったこの三年の間に、私は多くの人達と出会いました。出会った時や場所は違います。それに年だって私より年下の子から私の祖母ぐらいの人までとバラバラです。病院や学校の先生だったり、病院でできた友達や付き添いのお母さん達、学校の友達や私と同じように学校に行っていない子などさまざまでした。しかし、私が出会った人達一人一人がいろんな考え方を持っていました。話すことでその人の考えを理解し、時には反論もしながらいろいろな考え方があることを知りました。それまでの自分の考え方が間違っていた訳じゃないけれど、それ一つだけではないことを知りました。出会った人達一人一人が確実に私の心に変化を与えてくれました。私はとても感動しています。私が今ここに生きているのは、出会った人全員のおかげです。
私は何も恩返しできません。私を救ってくれた人々へ何をできるのか、何をしてあげられるのか分かりません。でも、私に生きることを教えてくれた人達のために、私は過去を振り返らず未来だけを見て生きて行きたい、そう思っています。そして、これが少しでも恩返しになればいいと思います。
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