「思い出の合奏祭」(平成8年度卒業文集より)
- 公開日
- 2013/05/25
- 更新日
- 2013/05/25
その他
学校に保管されている卒業記念アルバムには、緑ケ丘中学校のいろいろな歴史や逸話が残されています。
当時卒業記念アルバムの中の卒業文集である生徒が書いた文が目に止まりました。以下に原文の一部を抜粋して紹介します。
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思い出の合奏祭
十月三日、市民文化センターで合奏祭が行われました。私達管弦楽部は、この日を目標に毎日練習してきました。
私は、五月に初めてヴァイオリンを手にしました。今までは管楽器しかやったことがなかったので、できるか不安でした。練習は、音を出すことから始まりました。その他にも、弓の持ち方、手首の動かし方など、覚えなければいけないことがたくさんあり、とても大変でした。部員の中には、楽器を習っている人もいたので、時には一年生から教わることもありました。他の三年生は、六月で部活を引退していました。しかし、私達は、大会が十月なので夏休みも練習をしました。午前は部活、午後は夏期講習と、目の回るような時もありました。そんな中で、曲が弾けるようになると、とても嬉しかったです。
合奏祭当日、学校で少し練習をしてから行きました。会場は、中学生や保護者でいっぱいでした。とうとう出番が来てリハーサル室へ向い、最後の練習をしてステージへ向かいました。
曲はシューベルトの「未完成」で、ステージの上で大きく深呼吸をしながら、「今までの練習の成果を出したい。」「今日が最後の合奏祭だ。」ということを頭の中で考えました。緊張で、演奏中に手が震えていました。
結果は銀賞でした。目標は金賞だったので、少しがっかりしました。しかし、今思うと、自分の納得のいく演奏ができたのでよかったと思います。
ヴァイオリンが弾けるようになったこと、そしてこの合奏祭は私に挑戦し続ける喜びを教えてくれました。一生忘れることのない思い出となりました。
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