〈アップルロード作戦〉

　リンゴ並木が生まれたのは、昭和２８年のこと。町の３分の２を焼き尽くす大火に見舞われた故郷に新しいシンボルを作ろうと、立ち上がったのは長野県飯田市立飯田東中学校の生徒たち。リンゴの栽培は非常に難しく、幾度となく失敗を繰り返す。それでも生徒たちは自ら掲げた理想「自分たちの手で美しい町を作りたい」に向かってくじけなかった。

　現在もリンゴ並木は、飯田東中学校の在校生が世話をしているそうで、入学予定の小学生と一緒に収穫し、その数は毎年１万個を超えるのだそうです。町のシンボルであるリンゴ並木を、中学生が中心となって作り、それが現在まで脈々と受け継がれているのですね。