学校生活の様子

「五月雨の降のこしてや光堂」〜芭蕉(3年教室前の掲示板より)

公開日
2011/06/02
更新日
2011/06/02

3年生

 3年教室前の掲示板に、芭蕉の句「五月雨の降のこしてや光堂」があります。
 原文には、「兼て耳驚したる二堂開帳す。経堂は三将の像をのこし、光堂は三代の棺を納め、三尊の仏を安置す。七宝散うせて、珠の扉風にやぶれ、金の柱霜雪に朽て、既頽廃空虚の叢と成べきを、四面新に囲て、甍を覆て雨風を凌。暫時千歳の記念とはなれり。」とあります。現代語にすれば「かねてより、驚きをもって聞いていた経堂と光堂の二堂は開帳していた。経堂は、三将の像を遺し、光堂は三代の棺を納め、阿弥陀三尊を安置していた。七宝の輝きは失せ、宝玉をちりばめた扉は破れ、金の柱は霜雪に朽ち、そのままでは頽廃して空虚の草むらとなりかけていた。その時、光堂の四面を囲み、その甍を覆った。その為に風雨を凌いで永遠の記念となったのである。」となるようです。
 芭蕉は、中尊寺金色堂に永遠なる美を観たのでしょう。ロマンがあります。