学校生活の様子

道徳の教科化

公開日
2018/11/21
更新日
2018/11/21

桑野小の今

 小学校では、今年度から道徳の時間が教科化されました。また、中学校は来年度からですが、なぜ教科化なのか、何がどう変わるのかお知らせします。
 子どもたちが大人になるころの社会は、AI(人工知能)が活躍する時代となっていて、「予測困難な未来社会」と言われています。そのような時代にどのような力が必要なのでしょうか。「主体的に判断する力」と「共に生きる力」です。先の見えない社会の中で、受け身の姿勢で生きるのではなくて、自分から進んで人生を切り開いていく判断力が必要となってきます。そして、それは一人の力で実現するものではなくて、他者と共に実現すべものなのです。そして、この二つの力こそが学校の道徳教育で身につけるべき大切な力となります。
 では、授業はどのように変わっていくのでしょうか。これまでは、先生が意図する1つの答え(生き方)を目指して、先生が主導していく授業がほとんどでした。これでは主体的な判断力や共生力は身につくことはむずかしいです。そうではなく、子どもたちが協働して探究し、話し合う中で、子どもたちが個々に納得できるような答えを見つけていきます。これを「納得解」と呼んでいます。
 これからの道徳の授業を電車に例えますと、子ども相互の議論によって、電車は1番線から10番線という様々なホームに到着します。子どもたち個々に納得する答えが違ってきます。そして、その違いをお互いに認め合うような授業が展開されて、授業の中では先生も一緒に考えていくような授業が展開されていきます。
 評価も気になるところだと思います。子どもたちが授業の中でたどりついた「納得解」を先生たちは、道徳ノートやワークシートに蓄積し、その納得解の記述や発言から子どもたちの成長をとらえていきます。その成長の姿を文章化して、通知票に記述することで子どもたちの意欲を高めていきます。本校でも、授業と評価の在り方についてしっかりと研究を進めていきたいと考えています。