うねめまつり
- 公開日
- 2025/08/07
- 更新日
- 2025/08/07
こはらだっ子
今日から、明後日9日まで、郡山市はうねめまつりで盛り上がります。うねめまつりが行われるのは、采女伝説(うねめでんせつ)があるからです。
【采女伝説(うねめでんせつ)】
およそ1,300 年前、安積の里(現・郡山市)は冷害(れいがい)が続いていて米がとれなかったため、当時の中心地・奈良の都から葛城王(かつらぎおう)がはるばるやってきました。葛城王(かつらぎおう)に喜んでもらおうと、様々な場を設けましたが、葛城王は、あまりきげんがよくありませんでした。そこで、「采女伝説」のヒロイン「春姫(はるひめ)」は、次の句を詠みました。
安積山 影さえ見ゆる山の井の あさき心をわが思わなくに
(意味)どうして機嫌が悪いのですか。安積山のふもとに山の井の清水があります。 山の影を水面に映し、浅い井戸のように思われますが、とても深い清水です。 それと同じで、私たちが王を思う気持ちは、とても深いものです。
この句を聞いた葛城王は喜び、春姫(はるひめ)を「采女(うねめ)」として、奈良の都で仕えさせることにしました。都で、春姫は、天皇に大切にされていましたが、中秋の名月の日、春姫は、安積の里(現・郡山市)にいる恋人を思うあまり、恋人の待つ安積の里へ向かいました。 安積の里へたどり着くと、恋人はすでに亡くなってしまっていました。春姫は、あまりにも悲しくなり、山の井に身を投じたという話が伝えられていて、これが采女伝説となっています。