歴史を自分に置き換えて
- 公開日
- 2009/09/26
- 更新日
- 2009/09/26
学校生活
24日(金)に、6年2組の第2回目の社会科の研究授業が行われました。
学習する時代も明治時代となり、鎖国が明けた日本が西欧各国に劣らぬ新しい国をつくろうと国内制度を改革する背景を学習しました。
身分制度・学校制度・徴兵令・近代工業・遣欧使節団。いずれの文言も、教科書や資料集にはその内容が書かれています。誰でも、その資料を手にすることにより概略はつかめます。でもこれは事実認識に留まっている段階で、納得を伴って理解しているとは言えません。
授業の中で子どもたちは、なぜこのような改革が行われたのか、日本の歴史を考えながら、世界の状況を考えながらグループで話し合いました。
「学校を作れば、優秀な人が増えるよね。」
「優秀な人が何をするの?」
「機械を作ったり、アメリカの軍艦に負けない船を作ったり。」
「工場で働く人も優秀なら、いいものが出来るよ。すると、日本は金持ちになる。」
「江戸時代は、武士だけが戦っていたけど、今度は、全員が兵隊にならなくてはいけないのか・・・。」
このグループでの話し合いをもとにして、日本がどのような国を目指したのか全体で江話し合いました。
「世界に負けない国」
「平和な国」
子どもたちは、明治政府が行った制度を根拠として、新しい政府が目指した国を思い描くことができたようです。
<事実認識>が、自分の考えを話したり友達の考えを聞いて新しい考えに気づいたりすることで、<意味認識(自分の立場や言葉に置き換えてその意味を理解すること)>まで高まった学習となりました。
「国は新しく生まれ変わろうとして頑張っているけど、でも、国民は辛いよな。」の呟きは、的を得てるなと思いました。