R5校舎(正面)

学校生活の様子

『自立』(主体性の確立)〜創立50周年式典の生徒代表の発表より

公開日
2015/11/01
更新日
2015/11/01

その他

 本校の創立50周年記念式典が開催されたのは平成10年10月31日でした。その式典の中で生徒代表として伊藤くんが発表したものがありました。郡山一中の伝統である『自立』(主体性の確立)について深く考えさせるものであり、改めて伝統を継承し発展させていかなければならないと感じました。
 以下に原文をそのまま紹介します。
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   創立50周年記念に寄せて

     友情の道手をとりて
     登るは自主の丘の上
     祖先の努力つたえきて
     過ぎゆく今日の郡山
     第一中学校すべてこぞれり
     ああ強き意欲をもちて
     われらは進む

 僕たちは何度口ずさんだことでしょう。卒業なされた二万の先輩方は、どんな思いで唱われたのでしょう。
 一中生の胸に生き続けるこの校歌には、今僕たちの目指すべき「主体性の確立」がうたわれています。
 「主体性の確立」−この言葉を初めて耳にしたのは、思い起こせば二年前、この郡山第一中学校の門を初めてくぐり、迎えた入学式での校長先生のお話の中でありました。
 その時は、この言葉がどのようなことを意味するか知る由もありませんでした。しかし、先輩方のさまざまなご活躍を目にし、次第にその意味を感じ取れるようになりました。
 勉強に勤しむ姿、部活動に燃える姿、そして、毎朝の校門でのあいさつ運動や各奉仕部の活動、開桜祭での大壁画など、一つ一つが雄弁に語ってくれました。自分たちで考えかつ自ら積極的に行動できることが「主体性の確立」なのだということを認識することができました。それと同時に、行事ごとに発揮される一中生のエネルギーに心から感服させられました。
 このような僕たちが、ご来賓の皆様、地域の皆様、先生方、そして先輩方のおかげで、今このように創立五十周年の大きな節目に出会えましたことに、大きな喜びと誇らしさをしみじみと感じ入っております。半世紀という時代のエネルギーと、五十年の歳月の中で脈々と受け継がれ、作り上げられてきた伝統の重みを今、改めて実感しております。
 一中を代表するベルマーク活動。これは今から三十七年前の昭和三十六年に始められました。昭和五十一年に初めて全国第一位に輝いてからは毎年多くのベルマークを集め、南極の氷をいただいたこともありました。
 また、生徒手帳にも記されている「わたしたちの約束」。以前の我が校の校則は、頭髪やスカートの長さなど、細かな部分まで規制がされていました。しかし、中学生らしく生きることを考えた時に、「主体性の確立」を目指す一中生の先輩方が、先生方や地域の皆様と三年間協議された末、およそ百項目以上もあった校則を、平成三年にわずか十二条に定めたものが、「わたしたちの約束」です。
 郡山一中の教育目標の『健康』『勉強』『奉仕』を基盤としてうまれた「私たちの信条」とこの約束こそ、人間としてのあり方、生き方の羅針盤となるものであります。したがって、私たち一人一人の正しい判断力と責任ある行動が問われるものとなり、むしろ厳しさを感じるものです。項目が減ったから楽で自由になったとはき違えないように自戒して、一中生としての誇りをもって生活して参りたいと考えています。
 このように、先輩方によって築き上げられた伝統という名の道を、僕たちは今、歩んでおります。そしてこの先に待ち受けている二十一世紀。かつて経験したことのない、国際化情報化社会、地球環境問題や福祉問題など、時代の流れの渦が僕たちを待ち受けています。その渦に飲まれ、流されないような生き方を求めていかなければなりません。自分自身を見失うことなく、自分で考え、自らの意志で主体的に行動しなければならない。
 しかし、己の信念に自信と誇りを持ち、さらに「勇気」さえあれば可能であると信じます。僕たちは、この郡山第一中学校で培った主体性をもち行動する力を未来への原動力として、これから熱く、強く、そして優しさを忘れず、芯の通った人間として生きていくことをここにお約束致します。どうぞ、これからも、見守っていてください。二十一世紀という激動の時代の中で社会の一員として躍進する僕たちの姿を。
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