新型コロナニュースにみる数学
- 公開日
- 2020/05/13
- 更新日
- 2020/05/13
行事風景
毎日のテレビを見ると、新型コロナウィルスのニュースばかりです。今日の感染者数は何人か、今までの感染者は何人か、各国の感染者の人数は何人か、どのように増えてきているのか、いつ収束するのか、緊急事態宣言の解除はいつになるのか、など日本中いや世界中がいま注目しているところです。
休校になって新型コロナウィルスを報道しているニュースやワイドショーを見ていてふと気づくいたこと…それは「〇〇数」や「〇〇率」などのたくさんの数学的な用語やデータの説明、グラフなどの表現方法が用いられていることです。たとえばこんなものが…
・PCR検査数 ・感染者数 ・陽性者数 ・陽性率
・接触率 ・実効再生産数 ・感染率
・駅前の人出の増減率
・抗体検査から推定される感染者数を割り出すこと
←まさに中3の最後の単元「標本調査」の内容です
・これまでの感染者数を棒グラフや折れ線グラフで表現すること
みなさんも見たり聞いたりするものがあるのではないでしょうか。これって、テレビのニュースを見ながらまさに「数学している」(=数学を利用して考えている)と言えます。いろいろなことを判断する、状況を理解するために数学的な考えが用いられていることに気づいてほしいと思います。先ほど取り上げたものは中学生でもわかる内容です。ぜひその意味を考え、理解してほしいと思います。宿題とは言いませんが、調べてみるのもよいかもしれません。それが、新型コロナウィルスへの意味のある対策、取り組みにつながると思います。
最後に、数学的な視点で新型コロナウィルスの記事をインターネットで調べてみると、「治療薬発見や感染拡大のシミュレーションをするために今回、スーパーコンピューターが導入されること」「ウィルスの増加や各国の感染率の比較をするのに高校で学習する数学のある内容で説明を行っていること(←よりわかりやすくするための手法)」などもありました。
大げさかもしれませんが、数学を学ぶ意味、数学が必要な意味がわかってきます。