勝手にビブリオバトル その1
- 公開日
- 2020/05/07
- 更新日
- 2020/05/07
行事風景
新型コロナウィルスによる臨時休業、自宅待機という経験したことのないこの状況において、自分自身をいかに高めていくかということが重要になっています。
そのため、アスリートが自宅でできるトレーニングの動画を公開したり、歌手であれば自身の新曲をネット配信したり、芸術家であれば作品を発表したりと様々な工夫をしながら今の状況でできる最善の方法を模索しています。
今まで会議室に集まって話し合いをしていたのがZOOMというアプリを使い、ネット上で会議を行うというのもこういった工夫の一つです。
みなさんにこの休業中にぜひ勉強以外でやってほしいことは、読書です。そこで、おすすめの本を勝手に紹介したいと思います。
自分のおすすめの本は、「水滸伝」です。
舞台は北宋末期の中国。皇帝の浪費や官僚や役人の悪政による政治の腐敗に、民衆が苦しみにあえいでいる。
このような状況を憂いた小役人の“宋江”は世直しの檄文を書き記し、“魯智深”たち同志とともに反政府の仲間を集める。また一方では、村の保正(庄屋・名主)“晁蓋”もまた世直しのために商人である“盧俊義”とともに独自に反政府活動を行う。やがて二人は手を組み、梁山湖に浮かぶ盗賊の山寨を奪取、梁山泊と名づけて本格的な武力闘争へと向かっていく。(ウィキペディア参照)
みなさんになじみの深い「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」などのRPG、日本史を振り返るならば“滝沢馬琴”の「南総里見八犬伝」などの読み物のように、仲間を集め、強大な敵に立ち向かうといった、手に汗握る展開に19巻という冊数も一気に読んでしまえるぐらい魅力的で、読み応えのある作品です。
余談ですが、「歴史は、人物が多くて関連付けて覚えられないから苦手…。」という声を耳にします。「水滸伝」の登場人物は百数十人(中核となる人物は108人)、突然ハードルが高くなってしまうかもしれませんが、“北方謙三”氏の「水滸伝」を読み進めると文章の中に人物を思い出せるようなエピソードがあり、登場人物をイメージしながら読むことができます。
高瀬中学校図書館には、北方謙三著の水滸伝の他、ジュニア版もありますのでぜひ読んでほしい作品です。
ちなみに、ビブリオバトル(Bibliobattle)とは、京都大学から広まった輪読会・読書会、または勉強会の形式で「知的書評合戦」とも呼ばれています。