「5月11日」〜今日は何の日?(昼の放送より)
- 公開日
- 2011/05/11
- 更新日
- 2011/05/11
委員会
本校では、毎日昼の放送で、報道委員会が「今日は何の日?」について調べたことを発表しています。
「5月11日」は、大津事件が起こった日です。
1891(明治24)年のきょう、ロシアの皇太子ニコライ・アレクサンドロビッチ(のちの皇帝ニコライ2世)は、琵琶湖見物に訪れていました。そして帰りがけ、大津を通った時、警備についていた巡査が、人力車に乗っていた皇太子に切りかかりました。犯行の動機は、日本を侵略するために下見に来たと思ったからです。巡査は直ぐ逮捕されました。幸い皇太子の傷は軽かったのですが、その頃強国だったロシアの仕返しを恐れ、謝罪のために巡査を死刑にしようと、政府は裁判に圧力をかけます。しかし、5月27日に開かれた公判で、大審院長(今の最高裁判所長官)は権力に負けることなく司法権の独立を守り、刑法に基づいて無期徒刑を言い渡しました。恐れていたロシアの反発もなく、この判決で国際的には日本の司法権の信頼が高まったのです。
勉強になります。