市長記者会見における質疑応答(4月25日午前11時)
- 公開日
- 2011/04/26
- 更新日
- 2011/04/26
緊急情報
4月25日、午前11時から郡山市災害対策本部(開成山野球場内)にて、市長記者会見が開かれた際の質疑応答について掲載します。(市の公式ホームページより)
○校庭・所定等の表土除去について
Q 15の小・中学校、13の保育所で実施することについて、その選定の基準は?
<栗山副市長> 小中学校については、文部科学省が示した屋外での活動制限の基準となる3.8マイクロシーベルト/時を適用し、保育所等については、幼い子どもがいることから、市独自に3.0マイクロシーベルト/時を適用した。
※表土除去を行う小・中学校、保育所は次のとおりです。なお、文部科学省の基準は、保育所、幼稚園、小学校は50cmさ、中学校は1m高さの空間線量率で判断していますが、郡山市では、より安全面に配慮し、すべて1cm高さで判断しています。
【小学校(基準:高さ1cm、3.8マイクロシーベルト/時)】
大島小学校、金透小学校、薫小学校、桃見台小学校、橘小学校、富田小学校、安積第二小学校、喜久田小学校、高倉小学校
【中学校(基準:高さ1cm、3.8マイクロシーベルト/時)】
郡山第一中学校、郡山第二中学校、郡山第三中学校、郡山第五中学校、富田中学校、喜久田中学校
【保育所(基準:高さ1cm、3.0マイクロシーベルト/時)】
鶴見坦、香久池、日和田、桃見台、喜久田、開成、桑野、針生、うねめ、乙高、西田、富田、富久山
Q 除去した表土はどこに処分するのか?
<栗山副市長> 河内埋立処分場。専門家と協議したところ、放射線の数値が高いものではないため、差支えないという話をいただいた。
Q いつごろから開始し、いつ頃終了するのか?
<栗山副市長> できれば今週中に開始し、来週、さ来週中には終了したいが、業者等の相手もあることなので、できるだけ早くと考えている。
Q 具体的な作業は?
<栗山副市長> 県の経過等を聞くと、表土を1〜2cm除去すると、放射性物質が約9割除去される。そのことから、1〜2cmを目安に除去し、河内埋立処分場に運搬する。校庭のように広いところは重機、(保育)所庭のような狭いところは手作業と考えている。
Q 実施基準の3.8及び3.0マイクロシーベルト/時は県で発表した数値をもとにしているのか?
<栗山副市長> 県で最初(4月8日)に公表した数値をもとにしている。
Q 費用はどのくらいかかるのか?
<栗山副市長> 関係協会とまだ話をしていないので推計だが、小・中学校と市立保育所で5千万円弱、それに民間の保育園と幼稚園、民間保育所等は意向を聞く必要がありますが、市では要望があれば対応したいと考えているので、あくまで推計ではあるが、合計で1億円弱ぐらいかかるのではないかと思う。
Q 民間の学校、保育所、幼稚園なども基準値を超えていれば対応するのか?
<栗山副市長> 小・中学校の3.8マイクロシーベルト/時、保育所等の3.0マイクロシーベルト/時という基準値以上であれば、民間でも同じように実施する方針だが、相手方の意向などを確認する必要もあるので、意向等を聞きながら、対応していきたい。
Q 文部科学省の基準だと、薫小学校以外は屋外活動の制限はないが、他の学校等でも実施する目的は?
<栗山副市長> 保護者の心配が非常に多いことから、市としては、薫小学校の数値に近い学校等についても行った方が良いと判断した。
○補正予算について
Q 4月補正・6月補正の前に災害復旧予算を組むことは考えていたか?
<栗山副市長> 3月15日、4月1日の補正予算先決処分は、応急措置としてのもの。第3回目の先決として、応急措置の次の段階で、大きなものとしては制度や条例の改正、手当等に関するものをやらなければならないと考えている。
Q 義援金はすべて一般会計に組み込まれて見舞金等に充てられるのか?
<保健福祉部長> 義援金の一部を市の見舞金に充当し、従来の見舞金制度に加えて、半壊以上の世帯には1世帯あたり5万円を上乗せして支給する。
○プロ野球巨人対ヤクルト戦について
Q 巨人対ヤクルト戦について、受け入れを検討するようになった経緯や復興に絡めた市長の考えは?
<原市長> 市としては前向きに検討しているが、「前向きに」というのは、野球をする状況にあるのかどうか、また、時期的にどうかという問題を考えたうえで、全国的に風評被害が広がる中、郡山も含めて福島が大変な状況にある。だから、郡山は大丈夫ということをPRできるのではないかと考え、前向きに検討している。