美術通信1号「ミュシャ展」
- 公開日
- 2017/05/16
- 更新日
- 2017/05/16
校長室より
今年度も美術担当の春里講師が美術館を訪ねて作品を紹介しています。
画家は、アルフォンス・ミュシャです。出かけた先は国立新美術館(東京)のミッシャ展。努力を重ねながらも才能を発揮する機会に恵まれなかった彼ですが、34歳の時に突然の依頼により、即興で制作した舞台ポスターが評判となり、一躍時代の寵児に駆け上がります。予想もしていなかったチャンス、準備している者だけに与えられる幸運とはまさにこのことでしょう。華やかな成功を手にしましたが、常に新たな自分へと創作の夢は広がります。故郷や自分のルーツへの強い思いから今回通信で取り上げる「スラブ叙事詩」を完成させました。通信の紹介のとおり、巨大なキャンバスに16年もの歳月をかけて描ききった作品群、見る人を見つめ返す画中からの視線は、彼の郷土愛と時代を超えていく芸術の素晴らしさを感じさせてくれます。