卒業証書準備開始
- 公開日
- 2009/02/19
- 更新日
- 2009/02/19
校長室より
本校の卒業証書は、地元に伝わる伝統の海老根手漉き和紙を使用します。
今年度からは、生徒本人が保存会の皆様にご指導を受け丁寧に心を込めて漉いた世界に1枚しかない特別の和紙です。
和紙の周辺のミミ(もやっとした部分)がいい味を醸し出しています。また、厚みも保存会の皆様のようにはいかず、不均一な部分もあります。そこで、今年はこれまでも全文手書きをしていた海老根小学校に習い全文手書きに挑戦しようと考えています。
海老根和紙は、たいへん吸水力に富む性質がある(選択理科調べ)ため、墨が紙に吸い取られていましすぐにかすれます。そこで、スーパーティーチャー佐藤先生のアドバイスと美術担当の山内先生のご指導で、日本画によく使用する和紙の滲(にじ)み止め(ドーサ液)を塗ることにしました。
大変貴重な世界に1枚しかない和紙ですので、最適なドーサ液の濃さを確かめるため実験をおこないました。
原液と2〜3倍に希釈したものを部分的に塗り分け(上)て
水滴の滲みの大きさを確認し(中)
実際に書いて墨ののりを確かめました。(下)
結果 2.5倍程度が最も書きやすと思われます。
明日20日(金)、ドーサ液を塗る作業(ドーサ引き)を山内先生と用務員の渡部さんの協力を得て行う予定です。
心を込めて準備したいと思います。