6年生、環境問題について考える
- 公開日
- 2023/06/12
- 更新日
- 2023/06/12
6学年
今、地球で起こっていること。昔に比べ、人口の増加や暮らし方の変化によって地球環境への負担が大きくなっています。地球上では地球温暖化、ごみの問題、生物多様性の危機など多くの環境問題が起きています。このまま何もしないでいると、数十年後のわたしたちの未来は大きく変わり、生活に悪い影響をもたらし取り返しのつかないことになるかもしれません。
例えば、地球温暖化。昔に比べて、乗り物を動かしたり、工場でモノを作ったり、ごみを燃やしたりすることで発生する温室効果ガスが地球の表面から出る熱を吸収し、地球をどんどん温めているとされています。そして、うまく温度を調整できずに地球全体の平均気温が上がってしまうことを「地球温暖化」といいます。このまま地球温暖化が進むと、猛暑日や大雨などの異常気象が増加したり、北極と南極の氷がとけて生き物が住めなくなったりなるなどの影響が心配されています。また、陸上の氷河などがとけることで海面が上昇し、将来、東京・大阪などの大都市でも一部が水没するといわれています。
例えばごみの問題。世界の人口が増えることで、地球上で出るごみの量も増えると予想されています。何気なく捨てているごみ、まだ食べられる食べ物のごみ=食品ロスや廃プラスチックごみなどが発生しています。日本ではこれらのごみの約半分は資源として再利用されたりしていますが、残りは燃やすなどの処理の後に、埋め立てるなど最終処分されています。このままごみが増え続けると、近い将来、処分場がごみでいっぱいになり、ごみを埋めるところが無くなるかもしれません。ポイ捨てなどで川に流れ出たプラスチックごみは分解されず海に流れ着き、食べ物と間違って食べた海の生き物に悪い影響を与え、その生き物を食べた人間の健康に影響がでると言われています。このまま海のプラスチックごみが増え続けると、2050年には海のプラスチックごみが海にいる魚よりも多くなるといわれています。
例えば、生物多様性の危機。地球上には3,000万種類もの生き物がいると言われています。それらの生き物が相互にバランスをとり、関わりながら生きていることを「生物多様性」といいます。しかし、開発による木の伐採や魚の乱獲、また他の地域から持ち込まれた外来種の影響などにより、生物多様性は危機に瀕しています。このまま生き物が減りつづけると住み家を奪われた生き物や採られ過ぎた生き物は数が減ってしまい、中には絶滅してしまう生き物がいます。このまま多くの動植物が絶滅し生物多様性が失われると、わたしたちが暮らしていくために必要な水や食料、空気などの自然のめぐみを受けられなくなってしまいます。
地球の環境を考えることは、未来の地球を考えることにつながります。6年生のみなさん、しっかりと環境問題を考えてください。そして、未来の地球を守ってください。