9月20日の給食
- 公開日
- 2024/09/20
- 更新日
- 2024/09/20
職員室
今日の給食は教科書のお話献立(やまなし)「ごはん・牛乳・マスの照り焼き・のりあえ・鶏ごぼう汁・梨」です。
6年生が現在国語で学習している物語「やまなし」にちなんだ献立です。
「やまなし」は、川底のかにの兄弟の物語です。「5月」と「12月」に分かれ、「5月」ではかわせみ(鳥)に食べられる魚、「12月」ではやまなしの実が登場します。
給食では川魚の「マス」、かわせみにちなんだ「鶏肉」、やまなしにちなんだ「梨」を登場させました。
また、アレルギー対策でかにを避けましたが、かにの身に似せた糸状のかまぼこをのりあえに使用しています。
児童のみなさんは「今日の梨、なんの種類ですか?」「わたしのお父さん、梨が好きなんだよ」「先生! 梨がぬるいです!」などなど、とても楽しく食べていました。残食も少なかったです。
余談ですが、今日の鶏肉は岩手県産で、のりあえのもやしは岩手県雫石町産(宮沢賢治の故郷岩手県花巻市の隣町。小岩井農場で有名)です。梨は須賀川市産の「豊水」です。
川魚の「ヤマメ」は大きくなると「サクラマス」になり、「イワナ」は「アメマス」という魚になります。
秋になると岩手県の花巻市周辺などでは、今日の汁に似た「いもの子汁」をよく食べるそうです。
「昨日鳥が魚を食べる場面を学習したんですけど、鳥も魚も食べちゃいますかー」とは、ある先生の感想です。
物語に登場するやまなしは「イワテヤマナシ」という、ピンポン玉くらいの大きさの実だという説があります。主な産地は花巻市に近い北上山系です。
イワテヤマナシは、水が豊かな山の中でしか育たない珍しいなしです。食べる部分が少なく、芯の部分のすっぱさや渋みが強いのですが、香りがとても強いそうです。
物語の中では、父親のかにがやまなしを「ああいい匂いだな」と表現し、子どものかにが川に落ちてきたやまなしを「おいしそうだね」と言うのを父親のかにが「待て待て」と止める場面があります。
父親のかにが子供を止めたのは、落ちてきたやまなしが、そのまま食べてもおいしくないと知っていたからなのかな?ということ。ピンポン玉くらいのやまなしが「大きい」と思えるくらい、かに達は小さいことなどが想像されます。
ご家庭での話の種にぜひ、ご使用ください。