学校生活の様子

安積地区「少年少女の主張」で見事優秀賞に輝いた6年上田さんの作品を紹介します

公開日
2014/11/27
更新日
2014/11/27

行事風景

 将来の夢と今の私にできること
                          6年 上田愛莉

 私の将来の夢は、医者になることです。私は、ある一枚の写真がきっかけで医者になろうと心に決めました。
 それは、あるテレビ番組に出ていた一枚の写真です。その写真には、「エイズ」という病気にかかり亡くなっていたアフリカの赤ちゃんが写っていました。私は、その写真を見た瞬間、とてもかわいそうで言葉がでませんでした。そして、とてもショックを受けました。私は、この赤ちゃんの命を救うことができたらよかったのにと思いました。
 
 日本には、多くの病院や薬があります。私も風邪をひいたり、ケガをした場合、近くの病院ですぐに治療をしてもらいます。豊かな日本では、当たり前のことかもしれません。私は、病院や薬がないということは考えたことがありませんでした。
 しかし、アフリカの国々には十分な病院や薬がないということを、そのテレビ番組を見て初めて知りました。アフリカでは、十分な食料がなく、食事をとることができないために栄養失調になってしまう子どもがいます。また、予防接種を受けることができないため、病気にかかってしまい命を落とす子どもがたくさんいるということでした。私はこのことを知り、多くの赤ちゃんを救いたいと強く思いました。私が医者になり、病院や薬がなくて苦しんでいる世界中の子ども達の命を助けたいと思いました。

 私は、アフリカの子ども達について、さらに本で調べました。アフリカのある国では、五人に一人が五才の誕生日をむかえる前に命を落としています。日本であれば治すことができる「はしか」や「げり」などの病気によってです。また、写真でも見た「エイズ」にかかり、多くの子ども達も亡くなっています。
 もし、アフリカに多くの病院や薬、医者がいた場合、この子ども達の命を救えたかもしれません。日本では、食料も病院もあり、なに不自由なく暮らしています。生まれた国がちがうだけで、助かるはずの命を助けることができないのは、とても悲しいことです。私が将来、医者になるまでにも、多くの子ども達が病気にかかり亡くなってしまうかもしれません。一秒でも早く、苦しんでいる子ども達を助けたいと思っています。

 今、医者でない私にできることがあります。それは、エコキャップを集めてポリオワクチンに変えるということです。エコキャップ約八百個で、一個二十円のポリオワクチンを買うことができます。一人分の命を救うことができるのです。周りのみんなが協力して集めることで、多くの子ども達のポリオワクチンを買うことができます。学校の友達や大人の人達にも呼びかけて、集めていきたいと思います。そして、必ず医者になって世界中の子ども達の命を救いたいと思います。