学校生活の様子

6/29 『ユニバーサルデザイン出前講座』

公開日
2021/07/04
更新日
2021/07/04

4年生

 6月29日(火)5,6校時に、郡山市市民・NPO活動推進課の方々を招いて、『ユニバーサルデザイン出前講座』を行いました。最初に熊田さんから「ユニバーサルデザインって何?」「心のユニバーサルデザインとは?」などのお話をいただき、『できるだけ多くの人が使いやすいように、「まち」や「もの」を作っていこう』という考えのもと、お互いに思いやりの気持ちを持って接していくことが大切であるということを学びました。子ども達は、自分の周りにある多目的トイレや階段の手すり、点字ブロックなど、ユニバーサルデザインの考えを取り入れたものがいっぱいあるんだなあと、気づくことができました。
 その後、各クラスごとに分かれて、3つの体験をしました。一つ目は、高齢者グッズ(目があまり見えなくなるメガネ、耳があまり聞こえなくなる耳当て、手触りがあまり感じられなくなる手袋)を装着して、階段の上り下りを、二人一組になって高齢者体験をしました。一人が介助者になって行いましたが、子ども達から、「こんなに歩きづらくて大変だなあ。」「安全に上り下りさせるのって案外難しいなあ!」などの声が聞かれました。その他、今見ている色と違ったように見えるメガネをかけて色弱体験をしたり、ユニバーサルデザインの考えから作られたスプーンや箸などのグッズを見たりしました。二つ目は、視覚障がい体験をしました。一人がタオル等で目隠しをして、白杖を持ち、もう一人の介助者の助けを借りながら、「点字ブロック」の上を歩き、途中の三角コーンの障害物をよけて、最後には椅子に安全に座るということを交代で行いました。子ども達からは、「目が見えない人って、こんな風に歩いているんだ。」「点字ブロックの上に自転車など邪魔になるものは置いてダメなんだなあ。」「今度こういう人を見かけたら助けてあげたい。」など、とってもすてきな感想が聞かれました。三つ目は、車イス体験をしました。二人一組になり、一人は車イスに乗り、もう一人は介助者として後ろから押すという役割で行いました。途中に、少しの段差と傾斜があり、そこをどうやって安全に乗り越えていくか、みんな苦戦していました。この体験を通して、車イスで移動するとき、どれだけ平らで段差がない道が押しやすいのか、実感することができました。
 だれもが生活しやすいというユニバーサルデザインの考えがこの3つの体験によって、少しでも子ども達の心に響き、そういう方々への深い理解につながっていければよいと思います。今回は、とっても貴重な体験ができ、良かったと思います。ご家庭でも、家の中や外に家族でお出かけした際などに、ユニバーサルデザインの考えを取り入れた施設やものなどについて、話に出していただけると幸いです。よろしくお願いいたします。