学校生活の様子

震災追悼全校集会

公開日
2019/03/11
更新日
2019/03/11

桑野小の今

 追悼集会をはじめるにあたって、教頭先生の進行により全校生で黙とうをしました。
 その後、私から次のような話をしました。

 まずはじめに、東日本大震災後の中学1年生の作文を紹介します。

 『おじいちゃんのつくったしいたけは、とても肉厚で、おいしいと評判だった。しかし、福島の山でしいたけの栽培はできなくなった。その日を境に、おじいちゃんの体は少しずつ小さくなるように感じた』

 あの日から8年 ふくしまの復興は前に進んでいます。一方、今でも5万2千人近くの人が避難生活を続けています。
 
 3年前の12月 福島県大熊町の海岸で見つかった泥のついた青色の小さな学校で着る運動着。胸に縫い付けたゼッケンに、手書きのやさしい文字があります。
 「(大熊町立)熊町小 1年2組 〇〇 〇〇」
 今でも月に数回続ける捜索。ボランティアの仲間と捜索を続けています。〇〇さんがうれしそうに背負っていた水色のランドセルを早く見つけてあげたい。

 時間の経過とともに、復興に差が出てきています。これからどうしたらよいかわからず、悩んでいる人もいます。でも、ふくしまの子どもたちは、自分の夢や希望に向かって歩みはじめています。

 浜通りに住む小学5年生の言葉を紹介します。

 『これからいっぱい勉強して、復興に役立つような仕事につきたい。たくさんの人でにぎわう福島県をつくりたい」

 みなさん、自分の夢や目標に向かって頑張れば必ず未来は開けます。これから、自分の力で、そして自分にできることに取り組んでいきましょう。
 最後に、今日みんなで黙とうをしました。この黙とうはこれからもずっと続きます。そのことの意味は、私は「東日本大震災はこれからも語り続けていかなければならないこと」と考えます。