学校生活の様子

やる気を高めるために

公開日
2018/03/08
更新日
2018/03/08

桑野小の今

「3人のレンガ職人」という有名な寓話があります。さまざまな人たちがこの話を少しずつ変えて伝えています。次のような内容です。

 旅人が通りかかると3人のレンガ職人がレンガを積み上げる仕事をしていました。旅人が「あなたは何をしているのですか」と一人ずつ聞くと、3人はそれぞれ次のような答えました。Aさんは「レンガを積み上げている」と答えました。Bさんは、「教会を造っている」と答えました。Cさんは、「人が癒(いや)される空間を創(つく)っている」と答えました。
 彼らは同じレンガを積み上げる仕事をしています。しかし、Aさんは『していること』、Bさんは『していることの目的』、Cさんは『していることの価値』を考えながら仕事をしているのです。もちろん「教会を造っている」「人が癒される空間を創っている」という明確な目的や価値をもって仕事をしている人のほうが、仕事へのモチベーションが高く、よい仕事をすると思います。

 「どうしてその活動をしなければならないのか(目的)」「その活動をすると、どんなよいことがあるのか(価値)」というような問いかけが大切になります。その子がその活動の目的や価値がわかれば、自らやる気を持って活動に取り組むようになるでしょう。また、みんなでそれぞれの活動の目的や価値について話し合うことも大切です。そうすれば、おたがいの活動の目的や価値に気づき、みんなのために大切な活動をしていることがよりはっきり分かり合えるからです。さらに、その人の活動への感謝を伝え合う場をつくれば、活動の目的や価値がより意識され、子どものやる気が高まるでしょう。
 子どものやる気がなくなってきたとき、注意したりしかったりする前に、その活動の目的や価値を考えれば、よりよい支援ができると思います。