学校生活の様子

夢中になっている時の子どもの顔は美しい

公開日
2017/12/14
更新日
2017/12/14

桑野小の今

 子どもが何かに夢中になっている時の顔は、近寄りがたいほどに美しく輝いてみえます。それは、その子どもの顔かたちが整っていて美しいというような美しさではありません。それは、その仕事にすべてをあげて打ち込んでいる人としての子どもの姿の美しさです。
 版画で有名な棟方志功さんについて、「無意識になった時、これは神様がのり移って描かしている・・・」というようなことを言っています。ここまでたどりつけなくても、次のような経験は上記のようなことにわずかながら何かつながりがあるように思えます。
 
 2年生の授業を参観したとき、グループに分かれて活動に取り組み、みんなで協力して活動していた時のことです。その時間の終了を告げるチャイムの音が聞こえても、子どもたちは一向にその活動をやめる気配がありませんでした。教師は、そういった子どもたちの姿を大切にしようと考え、そのまま子どもたちの活動を見守っていました。その時、廊下をおしゃべりをしながら通り過ぎる子どもたちがいました。教師は、その声が気になり廊下に出て注意を与えたりしていました。そして、その活動の終えた後で、「今、廊下がうるさくてみんな勉強に集中できなかったね」と聞いてみましたが、子どもたちはみんなきょとんとして「うるさくなかったよ」と答えていました。
 夢中になるというのは、このような状態なのでしょうか。だとしたら、わたしは、子どもたちが美しく輝く姿は手の届くようなところにあるような気がします。