願いを一身にうけて
- 公開日
- 2017/11/09
- 更新日
- 2017/11/09
桑野小の今
祈られている
ひとりひとりの
子どもの背後に
保護者がある
子どもは
祈られている存在である
以前勤めていた小学校では、2月に最後の参観日があります。
その日は、ちょうど雪が降っていて、子どもたちはかさをさして登校してきました。
もう一方の手には小さな袋が。この中には、お弁当が入っているのです。お母さんやうちの方が作ってくれた心のこもったお弁当。どの子もぬれないように大切に持っています。
その姿を見ていると、以下のことを思い出しました。
「私は、高校のころ、スポーツができるとか、賞に入ったとか、そういうことは覚えている。でも、毎日、母が弁当を作ってくれていたということを忘れていた」
わたしの母(いまは亡き)も高校生の時のみならず、運動会や遠足の時、弁当を作ってくれました。当たり前のように持って行っていた弁当。そこには、「丈夫に育って欲しい。がんばってくれ。」という母の無言の願いが込められていたと思います。
登校してくる子どもたちも、母やおうちの方の願いを一身にうけている、その中で成長している・・・と思うと、子どもたちの姿がさらに輝いて見えてきました。