脚下照顧
- 公開日
- 2017/10/16
- 更新日
- 2017/10/16
桑野小の今
はきものを そろえると
心もそろう はきものもそろう
ぬぐときに そろえておくと
はくときに こころがみだれない
だれかが みだしておいたら
だまって そろえておいてあげよう
そうすればきっと
世界中の 人の心も
そろうでしょう
福井には、永平寺という大きなお寺があります。永平寺は、1244年に、道元というお坊さんによってひらかれたお寺です。今から約770年前、鎌倉時代のことです。
大晦日の除夜の鐘のテレビ放送では、雪化粧をした永平寺がよく映し出されます。永平寺の入り口に「脚下照顧」と書いた札があります。
漢字の意味は、「足元を照らして顧みよ」ということです。つまり、他に対して理屈をいう前に自分の足元をよく見て、自己を反省しなさいという意味です。
長野県のあるお寺の住職をされていた藤本さんが、この考えを分かりやすく詩に書いています。その詩が、上の詩です。
履物をそろえておくことは、どんな意味があるのでしょうか。友達の家に遊びに行った時、靴をそろえて脱ぐのはあたりまえの礼儀です。サンダルを使用している場所では、次の人がはきやすいようにかかとの方を手前にそろえて脱ぎます。次に使う人も気持ちがよいのではないでしょうか。
本校の児童昇降口の下駄箱の靴は、いつもきちんとそろえられています。今日も一日心を落ち着かせて勉強や友達との生活に頑張っていこうという子どもたちの心意気が伝わってくるようです。