学校生活の様子

「生きる」 4/26

公開日
2017/04/26
更新日
2017/04/26

喜久田小だより

「子どもの読書活動推進フォーラム」では、女優の紺野美沙子さんの特別講演がありました。⇒読書活動優秀実践校表彰4
紺野さんは、朗読座の主宰もされており、講演の中で「語り」のポイントを3つ話してくださいました。
1 内容を正確に伝える。
2 誰に伝えるか、意識する。
3 力まず肩の力を抜いて表現する。
講演では、最後に谷川俊太郎の詩「生きる」の朗読がありました。

  生きる  谷川俊太郎

生きているということ
 いま生きているということ
 それはのどがかわくということ
 木もれ陽がまぶしいということ
 ふっと或るメロディを思い出すということ
 くしゃみをすること
 あなたと手をつなぐこと

生きているということ
 いま生きているということ
 それはミニスカート
 それはプラネタリウム
 それはヨハン・シュトラウス
 それはピカソ
 それはアルプス
 すべての美しいものに出会うということ
 そして
 かくされた悪を注意深くこばむこと

生きているということ
 いま生きているということ
 泣けるということ
 笑えるということ
 怒れるということ
 自由ということ

生きているということ
 いま生きているということ
 いま遠くで犬が吠えるということ
 いま地球が廻っているということ
 いまどこかで産声があがるということ
 いまどこかで兵士が傷つくということ
 いまぶらんこがゆれているということ
 いまいまが過ぎていくこと

生きているということ
 いま生きているということ
 鳥ははばたくということ
 海はとどろくということ
 かたつむりははうということ
 人は愛するということ
 あなたの手のぬくみ
 いのちということ