「ママのポケット」お話会(2年) 9/8
- 公開日
- 2016/09/08
- 更新日
- 2016/09/08
2年生
2年生に読んでくださった本は「くまのこうちょうせんせい」(作:こんのひとみ 絵:いもとようこ)というお話です。
くまの校長先生は、身体も声も大きくて、いつも元気にみんなを出迎えてくれます。みんな校長先生が大好き。ひつじくんも大好きな校長先生みたいに大きく元気な声で挨拶したいけれど、出てくるのは小さい声ばかり。そんなひつじくんに、勇気を出してごらんと言っていた校長先生でしたが、ある日、病気で入院して、大きな声が出せなくなってしまいました。それでも、校長先生は無理をしない約束で、病院から学校へと向かいました。その痛々しい姿にひつじくんは、ますます声が出てきません。その日の帰り道、校長先生はひつじくんにやさしく語りかけました。大きな声を出したくても出せない時があるんだね。大きな声を出そうって言って悪かったと。ところがその時、校長先生が突然倒れて…思わずひつじくんは大きな声で叫びました。「助けてー!」・・・。
くまの校長先生には実在のモデルがいます。神奈川県茅ヶ崎市浜之郷小学校の大瀬敏昭校長先生です。余命三ヶ月と診断された後も「命の授業」を続けた大瀬先生。この絵本のあとがきでは、作者のこんのひとみさんが大瀬先生との思い出を語っています。子どもたちは小さくて、かよわくても当たり前。校長先生のあたたかさが絵本の隅々から伝わってくる素晴らしい作品です。
2年生の子どもたちは、お話を真剣に聞くことができていました。