1-2通信(第52号)
- 公開日
- 2022/03/10
- 更新日
- 2022/03/10
お知らせ
道徳の授業も残すところあと2回。
道徳はいつも、どうやったら興味をもってくれるだろうか、どうやったらうまく伝わるだろうかと、授業前にたくさん悩みます。今回は今までで一番悩みました。
震災当時3歳ほどだった子どもたち。記憶にあるようなないような、そんな子どもたちに、伝えてかなくてはいけない大事なことがある。ただ、伝えるべきことが多すぎて定まりません。
子どもたちにとって、刺激が大きすぎず、その中でも何か心に訴えかけるものはないかと震災に関する映像をたくさん探しました。一つ一つ見る度に、感情が溢れてしまいます。昨日職員室にいた時間、自分の席でひとり、ほぼずーっと泣いてました。おかげでティッシュ箱は空です。
どう考えても、授業をやってる最中にもう一度泣いてしまうとわかりながら、その中でも、中通りでは経験することのない、「津波」の恐ろしさに焦点を当てることにしました。「津波」は「恐ろしいもの」と言う認識はあるものの、どこか他人事のような、そんな感覚がありました。それを子どもたちとちょっと考えてみようと。
一瞬で何もかもを奪い去る、自然の猛威。そこで多くのものを失った人々の悲しみを、改めて知ることができたでしょうか。そして何より、今日自分の心で感じたことを、これから先へ伝えていってほしい。自然と溢れてしまったその涙を忘れることなく、今を大切に生活してくださいね。そんなことを見たり、感じたりできるのも、学校であり、この道徳の時間の役割かなと思います。
一度はその役目を終え葉を落とした草木も、少しずつ芽吹き始めました。テストも終わり、気が抜けている頃とは思いますが、だらけている暇はありません。次に向けて着々と準備を進めて行きましょうね。