「マイ弁当」のエピソード
- 公開日
- 2020/11/10
- 更新日
- 2020/11/10
お知らせ
ある小学校で「マイ弁当の日」を保護者と連携して一生懸命行っている学校の先生からお聞きしたエピソードを一つご紹介します。心優しい子どもに育っていると感じるエピソードです。
【以下、ある小学校の「マイ弁当の日」のエピソード】
5年生の息子が、「弁当の日」の前日の登校前、母親に翌日の弁当のおかずにするための食材を買ってきてほしいことをお願いした。この子どもは何を買ってほしいのか、食材のメモを母親に手渡して学校へ向かった。その日は、母親も何かと忙しく、ふだんなら決して忘れることはないのだが、息子に頼まれた食材を買いわすれてしまった。買い忘れに気付いたのはスーパーがすでに閉店している時刻。母親は「しまった!明日息子に叱られる!」と思った。
翌朝、弁当の日。5年生の息子は朝5時に起床。冷蔵庫を開けた。冷蔵庫を開けた瞬間、母親に頼んだ食材がないことはすぐにわかった。母親は冷蔵庫の前に立っている息子を居間の陰からこっそりと見つめていた。
「お母さん、昨日は相当忙しかったんだな。よし、冷蔵庫にあるもので何か作ろう。」と息子はつぶやいた。母親は息子の心の成長に涙が流れた。