学校生活の様子

9年前のあの日

公開日
2020/03/11
更新日
2020/03/11

お知らせ

 今日、車を運転していて、ふと信号で止まったとき、時計のところに表示される「3月11日」という日付を見て、9年前のことが脳裏によみがえってきました。
 2011年3月11日14時46分、これまで経験したことのない地震が東日本を襲いました。最大震度は7、大津波、その後の原子力発電所事故と何重にも被害を受けました。身近な人から震災の話をたくさん聞いていると思います。亡くなった方(関連死を含める)・行方がわからない方は、現在2万2000人を超えています。
 震災が発生したとき、皆さんはまだ小学校に入学する前だったと思います。中にはあまり記憶がない人もいるかもしれません。しかし、あの日を境に生活が一変しました。当たり前の日常が途切れてしまったのが震災の日でした。今もその大きな変化のなかで生活している人がたくさんいます。もしかしたら身近にもそういう人がいるかもしれません。
 9年という月日が流れ、今こうして生きていられることに感謝しなければならない、という念を強くしています。震災を通して叫ばれた「生きる喜び」「当たり前の大切さ」「助け合い・思いやり」これらももちろん大切です。しかし人によっては、どんな言葉も安っぽく感じてしまうかもしれません。震災を経験し、そこから学んだことや感じた気持ちは人それぞれであるはずです。
 中学生の皆さんは、自分の経験と重ね合わせ、「震災」について自分なりの捉えができるはずです。

「震災に向き合い、さまざまな境遇の人に心を寄せることで『自分事』として捉え、そして自分の生きる糧にしていけるはず。」

 本当は、学活の時間などでみなさんの顔を見ながら、そして問いかけながらいろいろお話したかったのですが、臨時休業でそれができないことが残念です。
 職員室でこの文章を書きながら、9年目の今日の日を穏やかに過ごせることに感謝の気持ちが溢れてきました。