勝手にビブリオバトル その43
- 公開日
- 2021/04/16
- 更新日
- 2021/04/16
行事風景
いよいよ1年生の社会科の授業がスタートしました。
一人一人の自己紹介の中で、「社会が好きです」「歴史が好きです」「政治に興味があります」という生徒が多く、身の引き締まる思いがしました。
“好きこそものの上手なれ”の言葉の通り、興味があれば自然と上達するもので、現2学年の野球初心者の生徒が、どんどん上達していく姿を昨年は間近で感じることができました。勉強も同じで、歴史が好きという3学年のある生徒は、いつも歴史の小説を読んでいて、自然と社会科の成績がアップしていきました。
小説が苦手という方は、歴史の漫画もそろえてありますので是非図書室を利用してください。
さて、今回紹介する本は、小和田哲男監修:「大人が知らない!日本史の教科書」です。
歴史は昔のことを学ぶ教科なのですが、新しい資料、解釈が次々と発見され、今年度から使われる新しい教科書もずいぶんと様変わりしています。そんな新しい発見をまとめたのがこの本です。
例えば「鎌倉幕府」ですが、自分たちの世代では「イイクニ(1192)つくろう鎌倉幕府」で、鎌倉幕府の成立を、頼朝が征夷大将軍に任命された1192年で覚えてきましたが、現在の教科書では1185年となり、守護・地頭を配置し全国支配のスタートを鎌倉幕府の成立としています。
さらに、日本で初めての幕府は「鎌倉幕府」としていますが、現在の研究では、守護・地頭の整備は平氏がすでの進めており、「日本初の幕府は平氏(平清盛)つくった。」となって行くのでは?とも記されています。
20数年、真実ではない事を、あたかも見てきたように教えていた自分が恥ずかしい…。
保護者の皆様も是非、新しい教科書に目を通してみてください。新しい発見がきっとあるはずです。