勝手にビブリオバトル その35
- 公開日
- 2021/01/18
- 更新日
- 2021/01/18
行事風景
先日、新しい大学入試「大学入学共通テスト」が実施され、テスト問題が新聞に掲載されていました。目に付いた地理Bを解いてみようかと挑戦しましたが、かなりの文章量と文字の小ささで開始30分程度で諦めてしまいました。今回のテストでは「思考力・判断力・表現力」を重視したということで、今後高校入試でも同様の傾向になっていくことと考えられます。普段から読書の習慣がないと問題文を読み取ることさえ難しく感じると思います。
さて、去る1月12日に日本の戦史研究家である“半藤一利”さんが亡くなったことがニュースで報じられました。名前だけではピンとこなかったのですが、代表作「日本のいちばん長い日 運命の八月十五日」という紹介がされ、日本の運命を分けた本作品を思い出しました。
この作品は、昭和天皇と当時の総理大臣である鈴木貫太郎、そしてそのほかの閣僚たちが、日本の降伏を決定した8月14日から、終戦を知らせる8月15日の玉音放送までの24時間を描いた作品で映画化もされています。
この24時間の中に、天皇の「私の名で始まった戦争を、私の言葉で収拾できるならありがたく思う」という和平への思いのために奔走する鈴木首相、徹底抗戦を主張し、皇居へのクーデターを画策する青年将校、戦争の責任をとり自害する大臣など様々な人々のドラマが描かれています。