勝手にビブリオバトル その31
- 公開日
- 2020/11/19
- 更新日
- 2020/11/20
行事風景
11月16日、野口聡一さんが搭乗する米国商業有人宇宙船 クルードラゴンが、国際宇宙ステーション(ISS)に向けて打ち上げられ、17日にISSへのドッキングに成功しました。18日の夜に、県内上空を通過するというニュースを見て、しばらく夜空を眺めていましたが南の空に雲が多かったせいか見ることは出来ませんでした。
19日の午後5時半過ぎ、高瀬中学校からも、南南西から東に向かってゆっくり移動するISSが見ることができました。
国際宇宙ステーション(ISS)は、米国・ロシア・欧州・カナダなど世界15ヶ国が参加する国際協力プロジェクトです。日本はその一部となる「きぼう」という実験棟を開発し参加しています。ISSはサッカーグランドぐらいの広さで、400km上空を、秒速約7.7km(時速約27,700km)で飛行していて、約90分で地球を1周、1日で約16周します。
さて、今回紹介する本は、花井良智著:「はやぶさ 遙かなる帰還」です。
2003年に日本から打ち上げられた探査機“はやぶさ”は、太陽周回軌道に投入され、2005年には、小惑星「イトカワ」に着陸しします。「イトカワ」の破片を採集した後、地球へ帰還するという計画でしたが、降下の際のトラブルから帰還は2010年に延期されます。何度も実験は断念か?という状況になっても、幾多のトラブルを乗り越えようやく2010年に「イトカワ」の破片を納めたカプセルが“はやぶさ”から切り離されて、パラシュートによって地球に帰還します。しかし、役目を果たした“はやぶさ”の本体は、大気圏中で燃えて失われてしまいます。本作品は、この“はやぶさ”を中心とした人々の挑戦を描いた映画を小説化したものです。(すみません映画しか見てません。)
きっと、国際宇宙ステーションも今回の民間宇宙ロケットも数多くのトライ&エラーを繰り返し、実現したものだと思います。
3年生はいよいよ受験本番、今までのテストを通して得たトライ&エラーのデータを再確認し、自分の夢に立ち向かってほしいと思います。諦めなかったから“はやぶさ”は、実験を成功させ、野口聡一さんは、宇宙ステーションにいるのです。