勝手にビブリオバトル その22
- 公開日
- 2020/09/14
- 更新日
- 2020/09/14
行事風景
昨年度の千葉県や福島県での台風被害、今年は九州地方などの梅雨の大雨、長く続いた猛暑、毎日のように報道されるゲリラ豪雨、そして台風9号と10号、毎年のように日本列島を襲う数十年に一度、100年に一度の…といった異常気象。
自分が中学校の時を思い返すと、(田舎だからというのもありますが)30度を越える日というのはあまりなかったような気がします。
異常気象という言葉もすっかり耳慣れた言葉になり、もはや正常気象なのではないかとも思われます。
さて、今回紹介する本は、10数年前にアメリカの副大統領だったアル・ゴアが著した「不都合な真実」です。
この本は、前ページカラー印刷で、写真やグラフなどが多く、写真集のような本だったため立ち読みで手に取り、斜め読みしたものです。氷河や北極の氷が溶け、ホッキョクグマが溺れることになるといった話や50度を越える気温になる地域など、環境破壊の実態から人類滅亡までのシナリオを想像させられ、恐怖を感じる作品でした。その後アル・ゴア本人の出演したドキュメンタリー映画としてアカデミー賞候補としても取り上げ話題となりました。今思い返すとコロナウィルスのような未知のウィルスなども紹介されていたような・・・。
本作品は、データの誇大化や事実誤認などもあったようで、批判めいたコメントがインターネット上を賑わしていました。しかしあれから10数年、ゴア元副大統領の言っていたような地球温暖化による異常気象が頻発し、経済活動を優先すべきか地球環境や人類の健康・生命を優先すべきかの選択を迫られるような事態も発生しています。このままだと・・・。
昨年の7月郡山市は県内で初めて「SDGs(持続可能な開発目標)未来都市」に、そして東北初の「自治体SDGsモデル事業」に選ばれました。本校でも図書館にSDGs関連の書籍がそろえられたり、授業を通して「SDGs」に触れたりする機会をつくり、環境問題や人種差別の問題、戦争と平和などについて学習しています。
来週行われる森林環境学習、みんなで食べるバーベキューも楽しみかとは思いますが、是非、環境問題を考える一助としてほしいと思います。