勝手にビブリオバトル その21
- 公開日
- 2020/09/04
- 更新日
- 2020/09/04
行事風景
8月28日に安倍首相が辞任というニュースが飛び込んできました。ニュースでは次期総理が誰になるのか?という話題で持ちきりです。社会科の授業でも公民分野に入っていない1年生でもこの話題をふると関心があるようで、政治に対してより関心が高められるよう全学級で豆テストの時間を使って「次の総理大臣は誰だ?」という課題に取り組みました。
さて、今回紹介する本は、石原慎太郎著:「天才」です。
この本は、自分が小さな頃に総理大臣だった田中角栄について書かれた本です。
ロッキード事件という汚職事件や金権政治のイメージが強い総理大臣ですが、当時彼の政治を否定していた石原慎太郎が、田中角栄本人の立場で表現し、彼を「天才」として評価しているという点も注目したい部分です。
田中角栄は、今で言うと中学校卒業後、建設会社の経営者となり、20代で戦争の時代を経験。仕事をしながら夜間の大学を卒業し、政治家を志します。当時、東大を卒業して政治家、総理大臣を目指すという人物がほとんどだった中で、たたき上げで総理大臣にまで上り詰めた、豊臣秀吉のような魅力ある人物と人生について書かれています。
「お金と人の使い方がうまい」と一言で評価する人もいますが、今回の次期総理大臣候補の一人だったらどんな政策を掲げてくれるのか?総理大臣になったら今の日本をどのように舵取りをしてくれるのか?と期待してしまう自分がいます。
今回の政治の動きを通して是非政治に対して関心をもち、公民としての資質を高める意識をもってほしいと思います。