勝手にビブリオバトル その19
- 公開日
- 2020/07/31
- 更新日
- 2020/07/31
行事風景
以前紹介した「水滸伝」ですが、仲間を集めて悪に立ち向かうというストーリーは、世界共通のものなのかもしれません。映画でもアベンジャーズシリーズは自分も好きで何度もくり返し見ています。現在話題のアニメ「鬼滅の刃」も仲間と共に鬼に立ち向かうというストーリーですし、自分が中学生ぐらいの時から始まった「ドラゴンボール」も、さらにドラマ化されている池井戸潤の小説「下町ロケット」「ノーサイドゲーム」「半沢直樹シリーズ」など、話題作のほとんどは「友情・努力・勝利」といったテーマのストーリーなのです。
さて、今回紹介するのはJ・R・R・トールキン著「指輪物語」です。映画で見た方も多いかと思いますが「ロード・オブ・ザ・リング」の原作です。
ホビット族の主人公を中心に、人間族、エルフ族、ドワーフ族の9人が力を合わせ、指輪のもつ魔力に迷いながら、指輪を手に入れようと企む冥界の王を倒すという内容です。イギリスでも仲間と共に悪を倒すというストーリーは王道の作品なのかもしれません。
実は、この作品は第二次世界大戦中に書かれた作品で、あまりの壮大な世界観のため映像化不可能ともいわれていました。しかし、現代の技術によって小説のイメージに近い世界観が映像化されたのです。
第二次世界大戦の混沌とした時代に、想像を膨らませてつくられた作品。作者の置かれた世界にも目を向けるとより作品に深まりを感じます。
さて、明日から夏休みです。この機会に長編小説に手を出してみるのも良い機会だと思います。