勝手にビブリオバトル その17
- 公開日
- 2020/07/17
- 更新日
- 2020/07/17
行事風景
自分が中学校3年の時、受験の面接対策資料に「最近読んだ本は何か?」という質問があり、「特になし」と書いたところ、担任の先生から指導を受けたことがあります。
自分に限ったことではなく、友人のほとんどが読書?という状況でしたので受験生の自分たちは指導された足で、図書室に本を借りに行ったということがありました。
その時借りた本が、ヘミングウェイ著「老人と海」でした。
大まかなあらすじとしては、長い不漁に悩まされた漁師の主人公(老人)が一人で漁に出たとき、一匹の巨大なカジキを数日間の死闘の末釣り上げる。船に乗せることができない大きさだったためにカジキを船にくくりつけ港に運ぶ。途中、カジキから流れ出る血にサメがあつまり、港に着く頃にはカジキは食い尽くされてしまう。
自分が紹介すると「おじいちゃんが魚を釣り行く話」ぐらい陳腐な作品になってしまいますが、なんとノーベル文学賞受賞作品です。
さて、自分の高校受験時から導入された面接では、同様の質問があり「死闘の末釣り上げたカジキに対して、主人公が自分自身と重ね合わせる描写が印象的でした。」といった感じの、分かっているような分かっていないような答えをしたことを覚えています。
今まで、面接のたびに活躍してくれた、とても印象深い作品です。
さて、受験生にとっては「夏を制するものは・・・」の言葉通り、勉強中心の夏休みになると思います。受験間際になって焦ることがないよう、今のうちから名作に触れる機会をもってほしいと思います。