勝手にビブリオバトル その15
- 公開日
- 2020/06/26
- 更新日
- 2020/06/26
行事風景
今回紹介するのは、自分自身が教員になった頃、今から20年ほど前に先輩の先生から紹介された加藤諦三著「アメリカインディアンの教え」です。
若さだけで教師の仕事をしていた時代、部活動の時も非常に熱い指導をしていた時代、なかなか生徒に気持ちが伝わらず悩んでいたときに紹介してもらった本です。
ドロシー・ロー・ノルトの詩について解釈が加えられたものですが、詩だけで十分考えさせられる作品です。子どもたちを取りまく大人、いつか大人になる子どもたち、大人だけでなく、友達同士、クラスや部活動など全ての人間関係にあてはまることではないかと思います。
「子どもたちはこうして生き方を学びます」
批判ばかりして育った子は 非難ばかりします。
敵意にみちた中で育った子は 誰とも戦います。
ひやかしを受けて育った子は はにかみ屋になります。
ねたみを受けて育った子は いつも悪いことをしているような気持ちになります。
心が寛大な人の中で育った子は がまん強くなります。
はげましを受けて育った子は 自信を持ちます。
ほめられる中で育った子は いつも感謝することを知ります。
公明正大な中で育った子は 正義心をもちます。
思いやりのある中で育った子は 信仰心を持ちます。
人に認めてもらえる中で育った子は 自分を大事にします。
仲間の愛の中で育った子は 世界に愛を見つけます。
作 ドロシー・ロー・ノルト/訳 吉永 宏