3月15日(木)15:30から校長室におきまして、今年度の学校保健委員会が行われました。教頭先生の司会のもと校医の桜井先生,学校薬剤師の安増先生がお越しくださり,校長先生はじめ8名の委員の先生方で今年度の郡山四中の保健活動について協議しました。
養護教諭の安藤先生から保健活動報告がなされ,その成果としては,活動に関しては校医の方々のアドバイスを戴きながら細かな点検や管理の必要性・大切さが再確認できたということでした。また、「今後は各診断後の個別の保健指導の充実を図り生徒の健康に対する意識を高めさせる必要がある」という課題が考えられるということでした。
保健室利用状況からは,けがが昨年度より多く,しかも骨折などの大きなけがが多いことから安全に対する意識が低いことが伺えた。また,内科的な症状では頭痛や気持ちが悪い,腹痛が全体の8割をしめ,そのほとんどが疲れやストレス(この中にはパソコンでのネットサーフィンやゲーム,携帯電話でのメールやゲーム)などによる睡眠不足や朝食抜きが原因になっているものも多く,家庭での過ごし方や生活のリズムが大きく影響していることが伺える。
また,インフルエンザの罹患者数や麻疹風疹の予防接種の未接種数がまだ多いこと,感染性胃腸炎の生徒が多かったことなどから感染症に対する危機感がまだまだ足りないのではないかという意見がありました。そこで,学校として感染症予防教育の努力が必要なことがあげられました。
健康診断の結果から四中生の体格は全国平均を上回っていることが挙げられました。また肥満度からみたバランスでは1年生男子は2・3年生に比べ「やせ」傾向で2年生男子は1・3学年に比べ「肥満」傾向が強い。3年生男子は「標準体型」がの割合が高いという結果で,女子は1・2年生で「肥満」傾向の生徒の割合が高いという結果でした。そこから,今後,食生活(特に間食や偏食)や生活習慣(運動・睡眠・整理整頓)などのアンケートなども必要かもしれないという話し合いがありました。)
視力に関してはA(1.0以上)の子は44%程度で低く,全体として目が悪い。そして,矯正視力の生徒でもA以上の生徒は16%程度で良くない。視力の問題も生活習慣の影響が大きく考えられる。(テレビ,パソコン,ゲームなどで長時間の目を酷使しているなど)歯科検診からは,昼の歯磨きをしている生徒が最近少ないという話も出されました。全体を通して,健康に対する意識を高めさせる必要がある。そして,そのために家庭への協力を働きかけたい。ということになりました。
そのほかには,内科健診から今年度は皮膚炎があまりいなかったという特徴的なお話や質問の中で「原発事故によるストレスが原因での体調不良はありましたか」というものがありましたが,「それが原因となっているものはありませんでした。」という養護教諭からの回答でした。
最後に校医の先生からは極端な肥満は,生活習慣病になっていく恐れがあるので食べるスピードをゆっくりすることと,食べ過ぎに注意すること。動くこと(運動)を面倒くさがらないことが必要である。というお話や女子は今の時期はやせているより少しふくよかな方が健康にはいいというお話をいただきました。また,学校薬剤師の先生からは換気を頻繁に行う事は大切である。集中力を保たせるにも時には寒いくらいでもいいから換気させてください。というお話をいただきました。
大変貴重な時間でした。学習に部活動に行事に一生懸命に取り組めるのも「健康」あってのことです。そして,自分のよりよい成長のためにも「健康」についてもっと考える必要があると思います。校医の先生方にはお忙しいところ本当にありがとうございました。